編み物の日常、編み物と日常。

編み物にまつわること、そして日常のこと。

萩の花、風に揺れる季節。

田舎に住んでいるので家の近くにはいろんな植物が生えています。少し前から萩の花のくすんだピンクのような優しい色の小さな花が咲いていて、歩いた時にそれをみるのが楽しみになっています。カメラのファインダーを覗くとそれだけの世界になり、花の色も葉の色も、なんと落ち着いた穏やかな色なのだろうと思います。

この写真は白黒ですが、カメラに白黒のフィルムを入れていてもファインダー内は普段通りカラーで見えているので、なんとなく仕上がりを想像しつつ写すのですが、実際に仕上がってきた写真を見るとはっとさせられることもしばしば。フィルムの白黒写真は、白か黒か、ではなく、白から黒までのグラデーション、階調が美しく、そして粒子感も私にはたまらないのです。

ところで普段私は一眼レフカメラにマクロレンズをつけっぱなしにしています、フィルムもデジタルも。足元にある見えにくいような小さな雑草に寄って写すことから、遠くの風景まで何でもござれの私にとっての万能レンズ。旅に出るときもできるだけ荷物を軽くしたいので、最近はもう替えのレンズは持って出なくなりました。家の近くをちょいと歩くときも、パスポートを持っての旅先でも、おんなじ。こんなことを書くだけで、あぁ、またゆっくり旅に出たくて仕方なくなるのです。