編み物の日常、編み物と日常。

編み物にまつわること、そして日常のこと。

羊の持って生まれた自然色。

自然色だけの手紡ぎ糸を集めて、アフガン編みでショールを。

今まで紡いできた糸、中途半端に少し残ったものも捨てたりすることはできず、20年も前のものから最近のものまでぽろぽろころころとカゴや袋に入れてとってあります。ある時それらを見ていて、何か形にして糸のままのものを少し減らそうと思いました。細いものは2本どり3本どりにして、太めのものはそのままで、アフガンのシンプルな編み方で長方形のショールを。3辺にたっぷり房も付けて完成させたのはもう2,3年前でしょうか。

ときに編み物をしている方にも驚かれることがあるのですが、この写真のショールに使われているのは、全て羊が持って生まれたままの、一切染めていない自然色です。羊は白いイメージしかない方も多いけれど、実は白〜濃い茶色や黒に近いくらい濃いグレーまで、いろんな色や模様の羊がいるのです。私はこの自然色が大好き。きれいな色に染められた毛糸ももちろん大好きであれこれ使っていますが、この自然なままの羊の原毛を手にすると、やっぱりこれだな、としみじみ思います。